ガイド
SVGファイルとは?形式のしくみ・用途・開き方
SVGはScalable Vector Graphicsの略です。SVGファイルはピクセルではなく図形と座標で画像を表すため、どのサイズで表示してもくっきりしたままです。
SVGとは:ファイル形式のしくみ
SVGは、XMLで書かれたテキストファイルです。ピクセルごとの色を保存する代わりに、「ここに円を描く」「この点を通るパスを描く」「この色で塗る」といった命令を保存します。ブラウザや編集ソフトはその命令を読み、表示するサイズに合わせて画像を描きます。
<svg xmlns="http://www.w3.org/2000/svg" viewBox="0 0 100 100">
<circle cx="50" cy="50" r="40" fill="#C8F031"/>
</svg>このコードだけで完全なSVGになります。100×100単位の範囲に、ライムグリーンの円をひとつ描いたものです。テキストなので、SVGはコードエディタで開いたり、検索したり、圧縮したり、手で書き換えたりできます。
SVGはWorld Wide Web Consortium(W3C)のオープンな標準規格で、最初に公開されたのは2001年です(W3C)。最新のブラウザはすべて、プラグインなしでSVGを表示できます。
SVGファイルの拡張子
SVGファイルの拡張子は.svg、メディアタイプはimage/svg+xmlです。.svgzという圧縮版もありますが、中身は同じファイルをgzipで圧縮したものです。カッティングマシンのソフトやフォント制作ツールでもSVGが使われますが、形式は同じです。
SVGファイル形式の主な用途
- Webサイトやアプリのロゴ・アイコン。1つのファイルで、どの画素密度の画面でもくっきり表示されます。
- イラスト、グラフ、地図。拡大したり大きく印刷したりする必要があるものに向いています。
- アニメーションやインタラクティブな図。図形ごとにCSSでスタイルを付けたり、JavaScriptで変化させたりできます。
- カッティングマシンやレーザーカッター。図形の輪郭に沿って動きます。
- ファビコン。最新のブラウザで使えます。
SVGは写真には向いていません。写真は色調が連続して変化するため、SVGで表すには細かな図形が何百万も必要になります。写真の保存には、JPGやWebPのほうがはるかに効率的です。
SVGファイルの開き方
SVGはどのWebブラウザでも開けます。ChromeやFirefox、Safari、Edgeのウィンドウにファイルをドラッグするだけです。画像とコードを並べて見たいときは、当サイトのSVGビューアを使ってください。絵柄を編集するなら、Inkscape(無料)、Figma、Adobe Illustratorなどのベクター編集ソフトを使います。Windowsのエクスプローラーは拡張機能を入れるとSVGのサムネイルを表示でき、Macではスペースキーを押すとクイックルックでプレビューできます。
SVGとPNGの違い
| SVG | PNG | |
|---|---|---|
| 構成要素 | 図形と座標 | ピクセル |
| 拡大・縮小 | どのサイズでもくっきり | 拡大するとぼやける |
| 透過 | あり | あり |
| テキストとして編集 | できる | できない |
| 向いているもの | ロゴ、アイコン、図解 | スクリーンショット、細かい画像、SVGを受け付けない場所 |
変換はどちらの方向にもできます。PNG→SVG変換はピクセルを図形にトレースし、SVG→PNG変換は図形を好きなサイズのピクセル画像に書き出します。